2021年8月31日
火曜日
くもり
終日在宅。
新聞で
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秋田県では雑草として知られる「スベリヒユ」の食べ方を学ぶイベントが29日、羽後町杉宮の田畑地区にある会館で開かれた。地区住民でつくる老人クラブ田畑盛寿会(佐々木孝一会長)の会員8人がスベリヒユを調理し味わった。
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というのが載っていた。そこで思い出したのが荻原映雱氏の「季語鑒賞 あきた歳時記」。以下に引用しておく。
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夏滑歯筧(すべりひゆ) †
漢字で滑歯?と書いたのを見て<すべりひゆ>と読める人はめったにいないことだろう。秋田市近郊ではスベラベロと言っていた草の名で、どちらにしてもねっとりと粘りのある名称である。
この植物は薄桃色の茎を地に這わせ、ところどころに肉厚い水っぽい葉っぱをつけ、夏も深まってくると、花とは名ばかりの黄色な小さい花を咲かせる。旱負けはせず、大なつこい草で、屋敷畑のような、人の姿の始終見えるところでは畝・通路の見さかいなく生え、茎も葉もきずをつけると粘つこい液を出す。ここがこの草の和名・地方名のよりどころであろう。
ある正月松の内過ぎのNHK「朝の随想」(国分一太郎さんの山形訛り)で
「郷里の弟がスベリヒユを送ってくれる。これは家の近くで採ったものを湯がいてから天日で乾かしたもので……」
それを茹でもどしてからどうとかするという調理法を話してくれたが、かんじんなそこを聞き洩らしてしまった。
国分さんは、正月の来客にはきまってこの料理をすすめるということだが、どの人も口を合わせたように
「ヘー。これがほんとうにスベリヒユ?」
と、かつは疑い、かつはおどろくとのことを聞かせてくれた。
「調理法の……」のところを教えてくれる人の出現を心待ちしているのだが。
滑歯筧心疲れのめろめろに 青柳浩史
発音のどこか疲れてすべりひゆ 藤田寒
師と食べし旅の朝餉のすべりひゆ 佐藤サチ
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