五柳庵の残日録

存命の喜び、日々に樂しまざらんや

あやしうこそものぐるほしけれ

2022年6月13日
月曜日
はれ

 午前中、ドン・キホーテ
 ブックオフを覗いてみる。中古のパソコンを見てみたが、10年も前のものが結構な値段。

 夜、テレビを観ていて気になった言葉。

### もの狂おし
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学研全訳古語辞典
    
もの-ぐるほ・し 【物狂ほし】
形容詞シク活用

活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}

狂おしい気持ちだ。気持ちが高ぶる。ばかげている。「ものぐるはし」とも。

出典徒然草 序

「心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」

[訳] 心に浮かんでは消えてゆくたわいもないことを、とりとめもなく書きつけていると、(思わず熱中して)異常なほど、狂おしい気持ちになるものだ。◆「もの」は接頭語。
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### 臙脂の紅帯
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https://ameblo.jp/mayoerossan2/entry-12484043291.html

★君戀し(作詞:時雨音羽、作曲:佐々紅華、 1922年) 
1 宵闇せまれば 悩みは涯なし

  乱るる心に うつるは誰が影
  君恋し 唇あせねど
  涙はあふれて 今宵も更け行く

2 唄声すぎゆき 足音ひびけど
  いずこに尋ねん こころの面影
  君恋し 想いは乱れて
  苦しき幾夜を 誰がため忍ばん

3 去りゆくあの影 消えゆくあの影
  誰がためささえん 疲れし心よ
  君恋し  ともし火薄れて
  臙脂の紅帯 緩むもさびしや

■しかし、歌の文句は今とは異なってきわめて旧く、特に表題にあげた3番の「♪臙脂の紅帯ゆるむも寂しや」 は何のことやら理解に苦しむ言葉で、1961年のフランク永井の歌からは3番のこの歌詞は削除されている。
 
で本日のメーンはこの「臙脂の紅帯ゆるむも寂しや」とは、いったいなんぞやの謎解きに挑戦した次第である。
 先ず「臙脂の紅帯」は早稲田カラーのえんじ色の帯(上写真)を指すが、次の「帯ゆるむも寂しや」は意味深で、普通女性が帯を緩める時は帯を解くつまりsexの時、それが「寂しや」とは男がいないのでナニが出来ない???
 
このオッサンのスケベ解説に対し、当時の読者「花丸玖珠女史」は「臙脂」色の「脂」に目をつけて「むちむちっとした腰回り」を連想、すなわち「帯を緩めても、かまってくれる彼はもういない、ああ、寂しいな~」と似たような解釈したのである。

正当な解釈は「男に恋慕するあまり・・食べるものもノドを通らずやせ細って仕舞い、帯が緩んでしまった・ああなんて寂しいことでしょうあなた」・・である。
 
似たような表現は美空ひばりの歌「みだれ髪」3番にも「♪春は二重に巻いた帯 三重に巻いても余る秋・・・ひとりぽっちにしないでおくれ」という歌詞がありますよね。
 
でも昔の歌って歌詞が意味深で凝ってりしたのが多いよね。
 
ちなみに「臙脂」色についてはイッペーさんより「ツバメの喉の紅い色」との説もありましたが、これも素敵な表現ですよね。
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