我孫子に恩師の新聞記事送る

2022年6月4日
日曜日
はれ

 終日在宅。

 夜中に目が覚めいろいろ考える。そして少しこし憂鬱になる。

 我孫子から電話あり、高校の恩師がさきがけに載っているらしいので写真に撮って送ってくれ、というもの。

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伊藤俊雄先生がお元気そうで良かったです。
年賀状も止められたとかで病気じゃないかと心配してました。
急なお願い聞いてくれて ありがとうございます☀️😃❗
6日から入院ですね。
しばらく寂しいけど我慢ね。
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梅雨(つゆ)   黴雨 走り梅雨 から梅雨 梅雨晴 梅雨寒 返り梅雨 †

 中国の揚子江流域で生まれた低気圧が、次々に日本本州南岸沿いに東進するが、太平洋の高気圧に行く手を遮られて表日本に連日雨をもたらす。物を黴びさせ、腐らせ人を病に引きずり込むが、この雨で梅の実が太る。梅雨という。
 
 低気圧を挟む南北の気象状態によってはふだんと変りなく、から梅雨模様の裏日本が、思いがけない強梅雨に見舞われることもあり、何年に一度かは表日本なみの梅雨となることもあって、食品が腐り、衣煩がカビたりすることもある。梅雨茸というたよりげない茸がものかげに生えたりりもする。
 
 

梅雨寒しわがぬくもりの喪服脱ぐ   鎌田亮
梅雨の壁落書を得て白となる   同
梅雨晴れに乾かぬ一等兵の墓    佐藤青峰
梅雨雲の滞り地図の旅伸ばす 同
石臼に梅雨溜め父の代おわる 田村みちこ
梅雨さむし飢餓の死霊の物謡 結柴蕗山
骨肉にもろもろひびく旱梅雨  柳川大亀
梅雨深し屋根石錆びる風の村 古川よしみ
干魚のはらわた乾き梅雨あがる  小玉榊
しんがりの療浴ながく梅雨寒き  小田島恭葉
閻王は廊下の端に梅雨の寺 北島温石
梅雨寒の子を負ひおれば頬熱し  磯野青香
夕暮れや皆が着なれし梅雨布子  荻原瑩嶺
己が吐く泡ごと煮られ梅雨の蟹   木沢栄子
梅雨寒の愚痴壁にこめ塗装工 大橋蕗風
はしり海雨カルテは二枚目に移る   石川恵美子
梅雨明けのたまごが坐る無地の皿  佐藤多岐江
梅雨明けや父の用ひし大辞典 鈴木たかを
晦雨入りの暗さ朝から耳鼻科混む  平塚幸子
梅雨の木馬鳩の鼓動の残る空 湊慶吉
窟暗く信心の燭梅雨の谿 巽巨詠子
梅雨の海朝の漁船が滑り出す 水沢清水
もつれ合へば重さとなりし梅雨の蝶    丹生千賀
梅雨の蝶沈む真昼のガラス店 小林万年青
よく笑ふ農婦梅雨野を明るくす 鎌田静々
束のまま根づく捨苗梅雨寒し  加藤木峯
梅雨雲の重さ葉裏で眠る蝶 大村玉兎
死に際の生きている目や梅雨寒し  小野一壷
葬り火の山ぬけきれぬ梅雨の冷え  本間米吉
梅雨ざむの一點見えて身じろがず  竹貫せき女
世に遠き濡れ紙色の梅雨の月 小玉榊
海坊主出さうな梅雨の集魚灯 法橋せつ
梅雨の旅ふくれし川と故郷に入る  佐藤綾子
梅雨寒の蒼さとなりぬ杉の声   斎藤蕗葉
(荻原映雱氏の著書「季語鑒賞 あきた歳時記増補改訂版」から)

 

 

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