蛙の尻の穴の麦わら

2019年10月9日
水曜日
くもり

 市役所へナンバーカード取りに行く。
 帰りにイオンに寄る。

 秋田魁新報朝刊から。

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 「新・地図のない旅」五木寛之
 「子どもは天使ではない」
自分の子供時代をふり返ると、そうばかりは言っていられない。
 小学校にあがる前だから、五、六歳ぐらいの頃だったろうか。
 仲間の子供たちと田んぼの蛙をつかまえて、とんでもない遊びをした。蛙の尻の穴から麦わらの管をさしこんで、息を吹きこむ。蛙の白い腹がふくらんで、提灯のようになる。
 それを力いっぱい地面に叩きつけるのだ。パンと音がして蛙が変形する。まわりの子供たちが、われがちにそれを拾いあげて、同じように地面に叩きつけ、大声ではやしたてる。
 男の子ばかりではない。オカツパの可愛い女の子もいた。
 トンボの羽をちぎったり、トカケのしっぽを切ったりもした。特に穿質的な子供だったわけではない。好奇心のままに、面白い遊びに夢中になっていただけだ。
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 老生の記憶にもあっる。
 この記憶のおかげで大腸の内視鏡検査をやる度に、「蛙の復讐だ」と思うのだ。

 「子供は悪魔」なのかもしれない。