文庫本星のいくつを・・・

2021年6月25日
木曜日
はれ

 終日在宅。
 『朝日新聞の黙示録 歴史的大赤字の内幕 (宝島社新書)』を読む。こちらも読んでも新しい見方を得られない。読んでいるうちに気分が悪くなってきた。

 たまたま本棚で目に付いた本をぱらぱらとめくっていたら文字が向こうの方から飛び込んできた。
 一関吉美『緑の風』という歌集の「古本」という長歌

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  貧しき学生のころ
  文庫本星のいくつを
  惜しみつつ買ひし思ひ出
  うすくらき古本店に
  ほりいだしよろこびし本
  いつの日か読まんと思ひて
  あがなひしここだ古本
  ある時は金につまり
  己が身を切るごとくして
  売りはらひのみくひをしき
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 ああ、そのような時もありき。長門峡に水は流れてありにき。