初しぐれ猿も小蓑をほしげなり

2021年10月20日
水曜日
あめ

 初時雨は冬の季語か秋のそれか、と一瞬戸惑った。あれは確か冬のものだったはずと思って確かめた。

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初時雨(はつしぐれ)初冬

【解説】
その年の冬の初めての時雨。冬になってしまったという気持ちが、この季語には込められている。
【例句】
旅人と我名よばれん初しぐれ  芭蕉笈の小文
初しぐれ猿も小蓑をほしげなり 芭蕉「猿蓑」
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 午前中、久しぶりに御所野イオン。
 文房具3点購入。

 帰りは篠突く雨。
 ところで、「篠突く」の意味だが、これもちょっと面白い。広辞苑によると『篠をたばねて突きおろすようにはげしく降る雨』。この「たばねて」というところは知らなかった。というより意識してなかったなあ。

 出がけに瀕死の矢車トンボがマンションの壁にしがみついていた。帰ってきたときには廊下に落下していた。悲しくも哀れな生物の死。

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 小学校時代、登校する道である総社神社の森で枯葉の上に瀕死のトンボをよく見かけたものだ。あの当時は何を考えていたのだろう。