ベランダのコオロギが沈黙

2019年9月11日
水曜日
くもり

 魁の朝刊スポーツ欄に「鶴竜3連勝、貴景勝も全勝」という見出し。昔を懐かしく思い出した。
 昔は魁はどういうわけか相撲の見出しで「全勝」という言葉を使ってこなかった。
 なぜなら相撲は15日間戦って、それが全部白星なら全勝と言えるが、途中では全勝とは言えないというもの。3日間の白星では全勝は使えないという理屈だったと記憶している。
 そういう理屈はあるだろうが、新聞はその日までのニュースを伝えるもの。3日間白星なら全勝を使ってもいいではないか、という説も成り立つ。
 ともあれ世の中は変わる。

 8月の下旬からベランダで鳴いていたコオロギがここ数日の暑さのぶり返しで参ったのだろうか、鳴かなくなった。
 『馬追虫(うまおひ)の髭(ひげ)のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし』
の歌を思い出して季節感に浸っていたのだったが。

 日中、小嵐九八郎の『蕪村』(講談社、1,950円)を読み始める。
 8月中旬、買い漏らしていたものを茨島の加賀t谷書店で見つけ購入してあったもの。

f:id:yama0108:20190912013331j:plain

/*
小嵐 九八郎(こあらし くはちろう、1944年7月31日 - )は、秋田県能代市出身の小説家、歌人。 本名、工藤永人。
神奈川県立川崎高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。大学在学中から新左翼運動に身を投じ、社青同解放派で活動し、通算5年の服役経験を持つ。歌人としての筆名は米山信介だったが、現在は小嵐九八郎に統一。「未来」短歌会にて岡井隆に師事。方言を大胆に取り入れた軽快な作風を、小説においても短歌においても統一している。
*/


 彼と南通りの居酒屋「国分」で飲んだことを思い出す。
 同級生で文藝春秋の同級生が来たときも彼が小嵐さんを知っているというのでそこに案内したこともあったなあ。

 *大きな巨体
 *食べ荒らす
 *巡回して回っている
 *痛打を打たれている

 細かいことが気になるもので……。