自室の加湿器が故障?

2019年10月31日
木曜日
はれ くもり

 最近の世の中、他人の粗探しをして大々的に報じる週刊誌、それに追随するテレビ・ワイドショウ、新聞。何かみみっちい。嫌な世の中だねえ。
 夏目漱石の『草枕』。

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 世の中はしつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、いやな奴で埋っている。元来何しに世の中へ面を曝しているんだか、解しかねる奴さえいる。しかもそんな面に限って大きいものだ。浮世の風にあたる面積の多いのをもって、さも名誉のごとく心得ている。五年も十年も人の臀に探偵をつけて、人のひる屁の勘定をして、それが人世だと思ってる。そうして人の前へ出て来て、御前は屁をいくつ、ひった、いくつ、ひったと頼みもせぬ事を教える。前へ出て云うなら、それも参考にして、やらんでもないが、後ろの方から、御前は屁をいくつ、ひった、いくつ、ひったと云う。うるさいと云えばなおなお云う。よせと云えばますます云う。分ったと云っても、屁をいくつ、ひった、ひったと云う。そうしてそれが処世の方針だと云う。方針は人々勝手である。ただひったひったと云わずに黙って方針を立てるがいい。人の邪魔になる方針は差し控えるのが礼儀だ。邪魔にならなければ方針が立たぬと云うなら、こっちも屁をひるのをもって、こっちの方針とするばかりだ。そうなったら日本も運の尽きだろう。
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 終日在宅。

 日に日に寒くなる。

 自室の加湿器の調子が悪い。と思っているうちにウンともスンともいわなくなってしまった。家人が水をオーバー気味に入れ続けたせいか。