季語『冬ざれ』を思い出す

2019年11月18日
月曜日
くもり

 終日在宅。
 外は雨がぱらついたり、強い風が吹いたりの天気。『冬ざれ』なる言葉を思い出す。

 広辞苑には

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冬の荒れさびれた姿。また、その季節。_季・冬_。「―や小鳥のあさる韮畠」(蕪村)
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とある。

 ヘンデルのCDを聴く。中に「オンブラ・マイ・フ」というのがあり、これは一体いずくの国の言葉かや、と気にかかる。

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「オンブラ・マイ・フ」
ヘンデルの作曲したオペラ『セルセ』(Serse, Xerxes)第1幕冒頭のアリア。ペルシャ王セルセ(クセルクセス1世)によって歌われる。調性はヘ長調。詩はプラタナスの木陰への愛を歌ったもの。

* 原詩

Ombra mai f?
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave pi?

* 日本語訳

かつて、これほどまでに
愛しく、優しく、
心地の良い木々の陰はなかった

「オンブラ(Ombra)」とは、イタリア語で「影」の意味。「ルーチェ&オンブラ(Luce e Ombra)」なら「光と影」の意味になる。
「マイ・フ」の「マイ」は英語で「never」。「フ」は三人称単数の過去形。合わせて「今までになかった」の意味になる。
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