2021年9月6日
月曜日
はれ
終日在宅。
朝刊文化欄に「昼の月」(船木倶子)という詩が載っていた。
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とうとうよるはしらばんで
めざめがまだのような一羽が
わたしは小町をおもってる
あなめあなめとつぶやいたのか
終のあとにもうたよみは
かおをみせずがほんとうと
古物商が教えてくれた
タペでていた半月は
これからくうきのいろになる
さびしいかぎりの生きものは
きっとわか身とおもうのだろう
ふなき・ともこ1952年男鹿市生まれ。日本ペンクラブ、日本詩人クラブ、県現代詩人協会各会興詩集に「あなたとおなじ風に吹かれた」「男鹿半島」ほか。千葉県浦安市。
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『あなめ』が分からなくて調べてみた。
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[1] 〘連語〙 (小野小町の髑髏(どくろ)の目に薄(すすき)が生え、「あなめあなめ」と言ったという伝説から) ああ目が痛い。また、ああたえがたい。あやにくだ。
※小町集(9C後か)「秋風の吹くたびごとにあなめあなめ小野とはなくし(てカ)薄おひけり」
[2] 〘名〙 (穴目に通じさせて) 穴。
※歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)大詰「身は野晒しのしゃれかうべあなめあなめに生えかかる、その餠草に人知れず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について
- あな‐め(「江家次第」に、小野小町の髑髏どくろの目から薄すすきが生え、夜「あなめあなめ」と言ったとある) 「あな、目痛し」あるいは「あやにく」の意という。
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なるほどなあ。
午後、VERの散歩に付き合う。近所のサルスベリの花に実が混じっていた。
さらに垣根から小さな花が顔を出していた。何の花?