小さな心配が湧いてくる

2022年6月5日
月曜日
はれ

 終日在宅。
 入院の荷物づくり。1週間といっても荷物はかなりのものになる。
 入院の結果はどうなるのか。いい方へ変化するのだろうか。
 今回は切った張ったの手術ではない分、気が楽ではあるが小さな心配はいろいろ湧いてくる。

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風穴(ふうけつ) †

 富士山の風穴には、煤け色の万年氷柱がぎっしりと垂れていて、炎天下を歩いてきて一歩ここに入ると、天然の冷房といった感じを受ける。
 
 秋田・青森の県境近くに矢立風穴かある。
 
 風穴の多くは火山の溶岩流が固結する段階で、表面流が固結しても内部の溶岩流が低地へ低地へと流下して行き、内部が空洞化して四季通して冷涼を保ち、特に夏の冷涼さは快い。
 
 矢立の風穴は矢立県境から一・五キロ、国見山の西斜面にあって、夏は暑い外気を吸い、冷気を吐き、外気が33°Cの日でも、風穴付近は10°Cということで、正に天与のクーラーだ。勿論、冬は外気が零度のときでも、風穴内は夏とほとんど変らない。
 
 鷹巣の東方六キロのところで発見された鞍山風穴も矢立風穴とほとんど同様で、風穴の風穴らしさは夏にある。

風穴や時効のなりに藁積まれ   柳川大亀
風穴を出て風弾む歯朶の上   大橋蕗風
風穴や耳朶に冷えくる音ばかり    東海林嶺風
(荻原映雱氏の著書「季語鑒賞 あきた歳時記増補改訂版」から)
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