2021年7月20日
火曜日
はれ
午前中、御所野イオン。
本屋で『ひとり暮らし』(谷川俊太郎・新潮文庫)を購入。
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タニカワ・シュンタロウ1931(昭和6)年東京生れ。1950年「文學界」に「ネロ他五篇」を発表して注目を集め、1952年に処女詩集『二十億光年の孤独』を刊行、みずみずしい感性が高い評価を得る。以降、2021年6月現在まで数多くの詩集、エッセイ集、絵本、童話、翻訳書があり、脚本、作詞、写真集、ビデオなども多数手がける。その詩は海外でも広く支持されている。読売文学賞を受賞した詩集『日々の地図』をはじめ、詩集『六十二のソネット』『定義』『世間知ラズ』『ことばあそびうた』『よしなしうた』『夜のミッキー・マウス』『トロムソコラージュ』『ベージュ』、翻訳に『マザーグース』など、著書多数。
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パラパラとページをめくったら「ポポー」なる果物の話。「秋田の季語」の中にポポーが含まれているのを思い出してつい購入してしまった。
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ポーポー パポー †山本郡峰浜村強坂の仲峰山長泉寺境内で見なれない木に出会った。副住職の若い俳人に聞くとポーポーだという。
ポーポーなら果物屋の店頭で見かけるし、二度ほど食ったことがある。ねっとりとした甘さで、豆粒のような種が多く、てっきり熱帯のものだろうと思い込んでいたところを、北緯四十度十五分程の地で見たので、驚いて調べてみたらアメリカ原産のものとわかった。
郁子(むべ)に似た青い果実だが、一つ一つ離ればなれに生っている。十月は熟期だが、その少し前から未熟状態の落果が始まるので、最初の落果を見たら熟度の高い方から摘果し、室内で追熟させて生食するものだという。
いろいろわかってみると、ポーポーは甘いバターのような味の果物で、それが日本の禅寺の境内でたくさんの実を着けている。不思議なような、楽しいような取り合わせであるという気がしてくる。
繋がってくる住職とパポーの実 荻原都美子
ポーポーの未熟な落果地を穢す 荻原映雱
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