わが内なる古本文化崩壊

2018年9月16日
日曜日
はれ あめ

午前10時。ドン・キホーテブックオフへ家人と大きな袋に詰めた文庫本と新書をおよそ50冊を持ち込む。
その本の評価額、750円。
新しい文庫本1冊の値段である。
わが内なる古本文化は崩れ去った。

苦々しい気持ちで帰宅。
途中、老生を家人が一生懸命慰めてくれた。ありがたきことなり。

どういうわけか『ヘンリ・ライクロフトの私記』を思い出す。

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突然、三百ポンドの年金が遺産として転がり込むという設定である。ここから理想的な知的生活が流麗な文章で自伝風に描かれてゆく。南イギリスの静かな一軒屋に女中と二人で住む。この女中は話しぶりも静かで足音も立てない。料理も上手だ。彼はそこでは朝、目を覚した時から幸福感がある。家は静かでロンドン貧民街とは違うのだ。皮肉なことに売れない小説家のこの空想的知的生活の本はロングセラーで、出版以来日本の学者達にも理想的生活のヒントを与え続けてきたのである。
渡部昇一上智大学名誉教授)
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ライクロフトという名前がなかなか覚えられなくて苦労したものだった。

正午からNHK囲碁
井山君、坂井ちゃんを破る。
AIの勉強はいまやプロ棋士にとっては欠かせないものになったということか。

大相撲、稀勢の里が2敗目。玉鷲クラスになると精いっぱいの力も通じないのだろうナ。

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樹木希林(きき・きりん、本名内田啓子=うちだ・けいこ)さんが15日午前2時45分、東京都渋谷区の自宅で死去した。75歳。東京都出身。
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