「衣食足りてサプリメント」

2018年2月21日 水曜日 くもり

夜中に起きたせいか目が覚めたのは午前8時。 夜中に何をやっていたのか。

朝刊の「おじさん図鑑」を読んでいて思わず膝を叩いた。 「衣食足りてサプリメント」とはまさにその通りと思った次第。

/ 「衣食足りて礼節を知る」という。生活にゆとりができて初めて、人は礼儀や節度をわきまえるようになること。対照する言葉は「貧すれば鈍する」。貧乏だと日々の暮らしに頭がいっぱいで、心まで貧しくなる、という。 今の日本、両者が混在しているが、戦後すぐに比べたら、格段に暮らしのレベルは上かっている。つまり、一般に「衣食は足りて」いる時代相だろう。 しかしまあ、その割には「礼節」がきちんと世の中に広まっているとは必ずしも思えない。おじさんのみならず、同じ思いの人は多かろう。世に広まったのは、他人や社会に対する「礼節」ではなく、「己が大事」の健康志向だ。 年を取れば体は衰える。これは自然の摂理だ。健康長寿は誰しもが願う理想だが、なかなかうまくいかない。加齢で体のそこかしこに不調を覚えるのは人間なら当たり前のことである。そんな不安にサプリメントの広告宣伝がスルリと入り込むのだ。BSチャンネルは、今やサプリメント広告の独檀場と化している。 われら「衣食足りてサプリメント」のあげく、「老いれば鈍する」結果になってはいまいか。(エッセイスト・飛鳥圭介) /

今、女子カーリングの「そだねー」がはやりになっているとか。まさに「そだねー」。

夜は頑張ってテレビで「相棒」を観て10時まで起きている。