「満州国演義9」を読了

2017年8月24日 木曜日 くもり あめ

満州国演義9〜残夢の骸」を読了。 本を読みすぎたのか、首を主としてのどの具合も悪し。長い時間同じ姿勢をとると苦しくなる。

水戸黄門さんが箱根の役所の悪役人をやっつけるのだが、《奉行》というのは本当の役職名か。ムキにならなくてもいいのだが・・・


箱根関所には、伴頭1名、横目付1名、番士2~4名、定番人3名、足軽15名など常時20数名の役人が勤務していました。また、女性の通行を厳しく取り締まる人見女という女の役人もいました。これらの役人たちは小田原藩から禄(給料)を貰っており、定番人と人見女を除く役人たちは、1か月間関所に勤務すると、また次の役人に引き継ぎ、小田原へ帰って行くという交代勤務となっていました。定番人と人見女は関所近辺に住まいし、代々世襲でこれらの役に付き、関所改めの専門官としての仕事をこなしていました。

夜中に目が覚めて《惚けた貴人》が頭の中でグルグル巡る。

徒然草の195段が思い浮かぶ。

 ある人、久我畷(こがなわて)を通りけるに、小袖に大口きたる人、木造(きづくり)の地藏を田の中の水におしひたして、ねんごろに洗ひけり。心得がたく見るほどに、狩衣の男二人三人出で來て、「こゝにおはしましけり」とて、この人を具して去(い)にけり。久我内大臣殿にてぞおはしける。 尋常(よのつね)におはしましける時は、神妙にやんごとなき人にておはしけり。

兼好ちゃんは惚けたところばかりでなく、この人は前は学識のある立派な人だったと補っている。その一例として196段が続く。

 東大寺の神輿(しんよ)、東寺の若宮より歸座のとき、源氏の公卿參られけるに、この殿、大將にて、先を追はれけるを、土御門相國、「社頭にて警蹕(けいひつ)いかゞはべるべからん」と申されければ、「隨身のふるまひは、兵仗の家が知る事に候。」とばかり答へ給ひけり。 さて、後に仰せられけるは、「この相國、『北山抄』を見て、西宮(せいきう)の説をこそ知られざりけれ。眷属の惡鬼*・惡神を恐るゝゆゑに、神社にて、殊に先を追ふべき理あり」とぞ仰せられける。 ※(西宮記(さいきゅうき/せいきゅうき/さいぐうき)は、平安時代源高明によって撰述された有職故実・儀式書。)