「噺のまくら」を読む

2017年12月9日 土曜日 くもり ゆき

寒い日なりき。最低―1、最高4度。 朝の霧掛け痰取りであいかわらず血が出る。どうもすっきりしない。

午前中は自室で昨日買った「噺のまくら」を読む。確かに私はものを知らない、とつくづく思わせられる。たとえば『さぶるこ』。 三遊亭圓生 下関にまいりますとあの赤間神宮、あるいは赤間の宮とも申しますが、あそこは安徳天皇をお祀りしたお宮だそうです。大祭は、たしか四月の二十四日でございましたか、祖神祭というものをいたします。で、そのとき、これはご先祖を慰めるというので、あちらの遊女が緋の袴を穿いて、その日参拝するという、珍しい行事がございます。  これがまア、遊女のそもそもの始まりだなんと申しますが、古くはさぶるこなんという言葉もありまして。さぶるこ、『万葉集』にその歌が出ておりますが……。  どうもえらいもんですね。噺家だってばかにしちゃいけません。『万葉集』なぞを心得ている。 と言っている。

それでは『さぶるこ』とは

左夫流児 さぶるこ ?-? 奈良時代の遊女。 越中(富山県)の人。都に妻をのこして越中に赴任してきた史生尾張少咋(おわりの-おくい)の愛人。「万葉集」に越中守(かみ)大伴家持天平感宝(てんぴょうかんぽう)元年(749)によんだ,少咋の浮気をさとす和歌がのこされている。

ということで調べているうちに眼が追い付かなくなってきた。 くわしくは[「万葉集を読む」](http://manyo.hix05.com/yakamochi/yakamochi.ukareme.html)というブログにある。

午後になって肩の凝りが激しくなってベッドで休む。

夕方の霧掛け痰取り。ようやく血の痰が出なくなった。それにしても痰というのは厄介なものだ。そんなことを考えていると、手術後數か月の苦しさがよみがえった。あれから比べると今の状態は、幸せといえるだろう。

夜、千葉我孫子の妹から歳暮が届いたと連絡あり。