副詞「とうとう」にこだわる

2019年5月8日
水曜日
はれ 風強し

「秋田犬の里、とうとうオープン」(秋田魁新報の広告)が載っていた。何か違和感を感じたが、なぜだろう。
 どうも『とうとう』が引っかかる。

 私の感覚では「とうとう」は「あの野郎、とうとうくたばった」「とうとう駄目になった」「とうとうイカれちまった」などマイナスの結果を表現する副詞である。「とうとうオープン」は結果としてオープンしたのだが、それはあまりいいことではない、というニュアンスが感じられるのですな。

 ネットで調べてみると……
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[副]《「とうどう」とも》物事が最終的にそうなるさま。ついに。結局。
 「真相は到頭わからなかった」「到頭やりとげたぞ」
*/
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[用法]ついに・[用法]とうとう――「苦心の末、ついに(とうとう)完成の日を迎えた」「海外旅行の夢がついに(とうとう)実現した」など、結果が現れることを表す意では、相通じて用いられる。
 ◇「とうとう」が長い時間を要してある結果が生じるという意味合いを持つのに対して、「ついに」には長い時間の後、最終的な時点で新しい何かが実現した、またはしなかったという意味合いがある。また、口頭語としては「とうとう」が多く用いられ、「ついに」は文語的である。
 ◇類似の語に「結局」がある。「結局」には、いろいな経過があったが、という意味合いがある。「ずいぶん頑張ったが、結局成功しなかった」
*/

 あながち間違いではないが、気分として引っかかることはあるものだ。

 午前10時、秋田赤十字病院へ。

 途中、ヤマブキだとは思うが、花が八重咲きのようになっている。

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