「頑張る」は下品だった

2018年1月18日 木曜日 くもり

今日は「ケーズデンキへ行ってみたい」と家人。 午前11時に出発。秋田東本店で物色。 ついでにコジマ×ビックカメラ卸団地店に回る。 sonyのwalkmanのNW-A45HNに関してはコジマが安いようである。しかし、買わなかった。

帰宅して三遊亭圓生の「浮世に言い忘れたこと」を読んでいたら以下のような文章に出くわした(190-191p)。

/*  言葉も時代によって変わってゆくものでしょうが、「頑張る」という言葉をよく使います。  辞典で見ると、我を張る、我意を張り通す、力を込めてやり通す、と書いてあるんですが、しかし、以前はあまり、人が言わない言葉だったと思います。  この言葉で誰もが知っていたのは、歌舞伎狂言の『鈴ヶ森』で、白井権八と幡随院長兵衛の出合うところ。雲助が大勢寄って、金のありそうな旅人が通ったら酒手をいたぶろうと相談する。雲助一同が異口同音に「頑張れ、頑張れ」と言う。それはみな、誰もが知っていたものです。そのほかは頑張るなんてえ言葉は使わないと思っておりました。あまり上品な言葉ではないような気がしていたのですが、近ごろはやたらに使いますね。「どうか、頑張って下さいよ」「しっかり頑張ってね」なんて言ってるのを聞くたびに、どうも『鈴ヶ森』を思い出しましてね。この人は雲助の後裔なのかな、なんて考えるとおかしくなることがあります。 */

 そこで本来はどうなのかと「語源辞典」というネットの辞典では

/* 【頑張るの語源・由来】 頑張るは、江戸時代から見られる語で、漢字は当て字である。 頑張るの語源は、二通りの説がある。 ひとつは「眼張る(がんはる)」が転じて「頑張る」になったとする説で、「目をつける」や「見張る」といった意味から「一定の場所から動かない」という意味に転じ、さらに転じて現在の意味になったとする説。 */

 圓生の言う通り、「頑張る」はあまり上品な言葉でなかったことが分かる。しかし、なぜやたら「頑張る」が使われるようになったのかは頑張ってもっと調べなくちゃ!!